病院概要
理念・基本方針

安全医療の推進
地域に密着した連携医療
たゆまざる質向上と自己研鑚
健全経営の確保
ごあいさつ

令和5年度が始まりました。今年度は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大予想が難しいことや、5類感染症になることもあり、ここ数年とは違った年度になり、個人も組織もそれぞれの期待に夢を膨らませることができるように思います。
歴史を振り返りますと、約100年前の“スペイン風邪”のときもいくつかの流行の波を経て収束しています。当時電子顕微鏡は発明されておらず、ウイルスそのものを顕微鏡で確認できない時代で、時の首相も天皇陛下もご罹患されておられます。当院としましては、感染流行の有無にかかわらず、全職員、日頃の感染対策を行いつつ診療・業務にあたる所存です。
さて、4月から新たに黒川博文先生(循環器科医師)が赴任されました(熊本大学辻田賢一教授の御高配に感謝致します)。地域医療機能推進機構人吉医療センター循環器部長からの異動になりますが、専門的な知識、高度な技術を有し、大変優しいハートを持つ先生ですので、地域医療に貢献いただけると期待しております。
また事務局ですが、自治体病院の事務職員は人事ローテーションで病院に配属され、2〜3年程度で別の職場に異動することが多い中で、長年勤務されてきました寺本吉克主幹が事務局長に昇格され、大変心強く思っております。
令和の病院改革としまして、元年から整形外科手術と心臓カテーテル検査・治療を開始し、2年度に訪問看護ステーション独立化による地域包括ケアシステムへの関与を深め、脳卒中地域連携パスに加わりました。3年度は呼吸器専門医師、代謝内科医師を招聘し、また心不全療養指導士の育成と心臓リハビリテーションの開始により心不全患者の包括的ケアを地域全体、多職種で進めました。4年度は、放射線科医師常勤による画像診断の迅速化と開業医の先生方との連携、また健診部門におきまして女性健診医師と専門保健師によるきめ細やかな特定保健指導を開始し予防医療の面でも地域貢献しております。
今年度(5年)は、救急対応への更なる促進のため、救急患者初期対応医師を循環器医師にしまして、first touchから各専門の先生に依頼する方式と致しました。本来は、救急を診れる総合診療医のfirst touchが理想かもしれませんが、まずは行動に移しました。心不全のみならず、多臓器の機能・構造障害を併発している高齢者・超高齢者の“全不全”への対応が必要で、全県型の高度急性期病院に搬送すべき症例とその適応ではない症例をトリアージする力が地域密着型の急性期病院を目指す当院には必要とされます。
当院医療圏は、人口の微減に対し高齢化率の上昇により(2025年予測35%)、慢性疾患増加、要介護・要支援者増加が見込まれます。高度専門病院との病病連携により回復期・慢性期の医療、看護、リハビリ患者に対応し、近隣開業医さまとの一般急性期疾患病診連携を深化させ、地域医療構想での立ち位置を確認しながら、“信頼と満足の得られる全人的医療の提供”の基本理念のもと、全職員(看護、医療、メディカルスタッフ、事務、委託の全部門を含めて)地域の保健・医療・福祉に貢献したいと存じますので、今年度も皆さまのご指導・ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
過去のごあいさつ
病院概要
名称 | 熊本市立植木病院 |
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所在地 | 〒861-0136 熊本県熊本市北区植木町岩野285-29 |
開設者 | 熊本市長 大西 一史 |
敷地面積 | 14,111.49㎡ |
延床面積 | 10,564.27㎡ |
駐車スペース | 185台、障害者用3台 |
診療科目 | 内科・外科・循環器内科・整形外科・脳神経外科 |
診療指定 | 救急告示病院 労災保険指定医療機関 労災保険二次健康診断等給付指定医療機関 生活保護法による指定医療機関 結核予防法による指定医療機関 被爆者一般疾病指定医療機関 障害者自立支援法に基づく指定自立支援医療機関 熊本県肝炎治療特別促進事業に係る指定医療機関 |
施設基準(基本) | 一般病棟入院基本料
診療録管理体制加算1 医師事務作業補助体制加算1(30対1補助体制加算) 25対1急性期看護補助体制加算(看護補助者5割未満) 療養環境加算 療養病棟療養環境加算1 栄養サポートチーム加算 医療安全対策加算1
後発医薬品使用体制加算1 データ提出加算2のロ データ提出加算4のロ 入退院支援加算1
認知症ケア加算3 看護職員処遇改善評価料(45) |
施設基準(特掲) | 入院時食事療養(Ⅰ)・入院時生活療養(Ⅰ) 遠隔モニタリング加算 糖尿病合併症管理料 がん性疼痛緩和指導管理料 二次性骨折予防継続管理料1 二次性骨折予防継続管理料2 二次性骨折予防継続管理料3 夜間休日救急搬送医学管理料
ニコチン依存症管理料 がん治療連携指導料 肝炎インターフェロン治療計画料 薬剤管理指導料 医療機器安全管理料1 検体検査管理加算(Ⅰ) 検体検査管理加算(Ⅱ) 遠隔画像診断 送信側 CT撮影及びMRI撮影 外来化学療法加算2 無菌製剤処理料 心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ) 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅱ) 運動器リハビリテーション料(Ⅰ) 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ) がん患者リハビリテーション料 集団コミュニケーション療法料 経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの) ペースメーカー移植術及びペースメーカー交換術 大動脈バルーンパンピング法(IABP法) 医科点数表第2章第10部手術の通則16に掲げる手術(胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。)) 輸血管理料(Ⅱ) 輸血適正使用加算 人工肛門・人口膀胱増設術前処置加算 胃瘻造設時嚥下機能評価加算 酸素の購入価格届出 |
施設認定 | 日本医療機能評価機構認定病院 日本循環器学会循環器専門医研修施設 日本外科学会外科専門医制度修練施設(関連施設) 日本消化器外科学会専門医制度修練施設(関連施設) 日本消化器内視鏡学会認定指導施設 循環器に関する更正医療(身体障害者福祉法による医療費助成)指定医療機関 日本整形外科学会整形外科専門医研修施設 日本がん治療認定医機構認定研修施設 糖尿病学会認定教育施設Ⅱ 日本肝臓学会肝臓専門医制度特別連携施設 |
許可病床数 | 141床(一般88床、地域包括14床、医療療養39床) |
主な医療機器・設備 | DSA血管造影装置、MRI、CT、DR-TV装置、CR一般撮影装置、マンモグラフィー、骨密度測定器、超音波診断装置、ビデオ内視鏡システム、検体検査室、生理検査室、作業療法室、運動療法室、物理治療室、健診室、ドック宿泊室、中央処置室、救急処置・診察室、手術室、中央滅菌・材料室、地域医療連携室、コージェネレーションシステム |
主な医療外設備 | 食堂デイルーム、回復室、介護浴槽(5F)、カンファレンスルーム |