診療放射線部
一般にレントゲン検査と言われる一般X線撮影装置、マンモグラフィー(乳房撮影装置)、CT、MRI、骨密度測定装置、X線透視装置があり、これらの装置を用いた検査を行っております。
当院では地域医療連携の一環として、他院から依頼されたCT・MRI検査も行っています。
設備紹介
CT(64列マルチスライスCT)
X線を用いた検査のひとつで、コンピュータ処理することによって断層画像(輪切り)を得ることができます。検査時間は、単純CTで5分程度、造影CTで15分程度と比較的短時間で終了いたします。
特徴として、高速に収集される精細な画像により、細い血管の描出や、それに伴った三次元(3D)構築など診断に有効な画像が得られることがあげられます。この性能を活かした検査の一つとして、心臓の血管を描出する冠動脈CT検査も行っております。
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CT装置
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血管の三次元画像
心臓(冠動脈)造影CT検査とは
64列マルチスライスCT装置の導入後、心臓(冠動脈)造影CT検査を開始しました。造影剤を用いたCT検査の一つで、心臓の動きを確認しながら高速撮影を行っていく、心臓血管を描出するための検査です。検査時間も20分前後と負担も少なくなっています。
心臓(冠動脈)造影CTの画像
- 造影剤のほかに、心臓の動きをCT画像で捉えやすくするためのお薬を使用します。そのため、検査終了後、20分程度お休みいただき、その日の検査が終了となります。
- 心臓の動きを確認していくため、CT撮影時には心電図を装着します。
MRI(磁気共鳴画像診断装置)
強力な磁気と電波を利用して体内の状態を画像として描出する検査です。当院では、頭部においては脳血管、腹部においては胆嚢や膵管の描出が可能であり、これらの評価に多く利用されます。また、脊椎や関節などの整形外科領域におきましても、骨だけでなく靭帯などの周囲の情報も得られるため、診断に有効な検査のひとつです。
- 電磁波の影響を受けますので、衣類の金属類や医療機器(ペースメーカ等)の検査室内への持ち込みに制限があります。
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頭部MRA
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腰椎
マンモグラフィー(乳房撮影装置)
乳房にX線を照射して行う検査でレントゲン検査のひとつです。乳房組織(乳腺)は柔らかく細かい組織からなるため乳房専用のX線撮影装置を使用します。この検査では、乳房をはさんで圧迫して撮影することで、乳房組織をより良く写しだし、他の検査では難しかった乳房の微小な病変の早期発見を可能にします。
エックス線骨密度測定装置
昨今、高齢社会をむかえ、それに伴い“骨粗しょう症”が増加しています。当院では、骨粗しょう症の判定に腰椎と大腿骨(太ももの付け根)にて測定を行います。腰椎と大腿骨は、体を支えるための重要な骨です。こういった部位の骨折は、将来的に歩行障害や、寝たきりになる等、日常生活に大きな影響を与えかねません。ご自身の骨密度を把握しておくことは、骨粗しょう症による骨折のリスクを軽減するためにも大切なことです。
測定は、検査寝台に休んでいただき行います。測定時間も5分以内と短く、体への負担も少ない検査です。
測定は、検査寝台に休んでいただき行います。測定時間も5分以内と短く、体への負担も少ない検査です。